織工房風美舎

1952年、創業。1973年、澤田織布株式会社設立。2002年、社名を株式会社織工房風美舎へ変更。独自のカラミ織り技術を保有し、法衣用紗織物・絽織物の製造・販売を行っています。合繊繊維のカラミ織りが生み出す麗しい黒色と、繊細な表情、さらりとした風合いが一つになった生地は、法衣など日本伝統の和装で高い評価を受けています。

会社名
株式会社織工房風美舎
住所
〒910-0125 福井市石盛2丁目606
電話番号
0776-56-2382
ウェブサイト
http://www.fubisya.com

麗しさと爽やかさを生むカラミ織り。

当社で手掛けているカラミ織りには、紗織物と絽織物の2種類があります。紗織物は、経糸を2本ずつ撚りながら撚った間に緯糸を通す織布方法で、その際にできる隙間が通気性の良さを生みます。絽織物は、紗織物の変形にあたり、七・三本おきに緯糸に二本の経糸を交差させて織っていく織り方です。織りあがった生地はそれぞれ七本絽・三本絽と呼ばれます。

澤田 真介 Shinsuke Sawada

「カラミ織り」の技術を追求することで、主軸商品である法衣織物を高質化しつつ、昨今欧州・ニューヨークを中心に世界で高まる薄物の需要に対応。日本で唯一和紙漉き用絹紗を手掛け、和紙文化の保全の一翼を担っている。近年、MILANO UNICA(イタリア)へ出展し海外のハイブランドへ販路を展開。
2007年、株式会社織工房風美舎入社。2018年、代表取締役就任。2019年、BATTAN BATTAN設立。受賞歴として、2018年、ジャパンテキスタイルコンテスト2018優秀賞。2019年、繊維技術功績賞。

澤田 勝 Masaru Sawada

「機械ではなく、技術で織る」をモットーに先代が創立した会社を継承後、自らも誰もやっていない分野を標榜。2002年に社名を織工房風美舎へ変更し、独自技術「カラミ織り」の研究を推進するとともに自販ルートを開拓、多様な商品創造へ。高品質で織り面の良い法衣は京都での評価を獲得し、今に続いている。さらに、カラミ織物の生地を活用した「モアレマジック」を開発した。
1963年、澤田織布入社。1973年、澤田織布株式会社設立と同時に専務取締役就任。1980年、代表取締役就任。2002年、社名を株式会社織工房風美舎変更。2009年、福井県繊維技術功労者賞。

カシミアを「カラミ織り」で
麗しく爽やかに。
世界最高品質の素材を、
繊細な技術で活かしきる。

開発テーマは“気品と調和”です。気品とは何処となく感じられる上品さ。そして、今まで研鑽してきた技術によって磨かれた品質・伝統であると考えます。法衣・和紙を陰から支える「カラミ織り」技術を駆使し、ストールとして羽織るまたは巻く時のウエイトのバランスや使用する素材の吟味、カシミアとシルクの混率を考慮。伝統和装と最新ファッションの調和を図りました。
「カラミ織り」は、経糸を2本ずつ撚りながら撚った間に緯糸を通す織布方法で、出来上がった製品は、軽量でさらりとした手触りがあり、通気性が良く、何枚も重ね着をする法衣や夏用和装に用いられています。この技法で、今回、冬素材であるカシミアを爽やかな風合いに仕上げています。経糸にシルクを、緯糸にはシルクとカシミアを交互に使用。「カラミ織り」の特徴である透け感とシャリ感を残しつつ、カシミヤの魅力である柔らかさと繊細な起毛感が際立つように努めました。また、緯糸を経糸で絡ませているため織組織が崩れにくく美しい状態をキープします。
シルクには、ブラジル産の生糸を。カシミアには中国内蒙古(内モンゴル)自治区産を採用しています。それぞれ世界最高級の品質を誇る素材です。
通常、織布用にはニットよりも太めの糸を使用するところを、グレードの高いニット用の極細の糸を使っています。「カラミ織り」は、緯糸にテンションが掛かり切れやすくなるため、卓越した技術と繊細な作業が求められます。染色は京都の西陣、風合い加工は一宮、縫製は横浜。それぞれ日本最高の技術を持つ職人の手によって仕上げています。

商品名
Refreshing leno
サイズ
w1080mm h2040mm
素材
カシミア35% シルク65%

モアレ模様が美しいデザイン照明。

素材のカラミ織物は法衣に用いられるもので、和モダンな雰囲気を感じさせます。角度により色合いが変化し、立体感のあるモアレ模様の表現はカラミ織物の特性です。

商品名
moiré magic